無事に走ってくれ

 今月17日(土曜日)から福島、京都、函館の各競馬場で2歳新馬戦が始まります。

これには当トレセンで馴致調教を行った数多くの馬たちも参戦しますが、その大部分は昨年の秋からこれまで長い期間にわたり、手塩にかけて馴致してきただけに、特にこれらの馬たちに携わってきた社員にとっての思い入れは特別なものがあります。

 競走馬として一人前に育ってくれた喜びとともに、まず真っ先に願うことは

「勝ってほしい!」

 しかし、それにも増して願うのは

「無事に走ってほしい」

 一般のぺット動物と異なって「経済動物」である競走馬にとっては、勝たなければ生き残れない世界であること、そして勝つことが私たちの仕事の明らかな成果であることは充分承知しているのですが、それでも新馬戦に限って言えば勝ち負けはともかくとして「何よりも無事に走りきってくれる」ことを祈らずにおられません。

それは、まるで初めて幼稚園の運動会に参加する「我が子」を見守る母親の心境と似ているのかも知れません。

 

 マラソンランナー?

 最近、仕事を終えた夕方になると当トレセンの近隣を走る社員の姿が増えてきました。

その目的には「減量」と「基礎体力づくり」があるようです。

前者の場合は受験資格に体重制限がある「競馬学校受験」を控えた者たち(これには食事量のコントロールが伴うこともあります)が多く、後者の場合は自分が騎乗する馬の負担を少しでも軽くしようという目的と、何よりも体力が勝負の仕事柄だけにその基礎体力も併せて向上させようという気持ちから行なっているようです。

 若い食べ盛りの社員にとって、食事の量をコントロールすることだけでも大変なのに加えて、早朝からのハードな仕事が終わった後の疲れた身体を推して何キロもの走りこみを行なうことは、並々ならぬ強い意志とこれを持続する努力が要求されます。

 当然辛い時もあるでしょうが、殆んど毎日のように走り込みを実行している姿を見るにつけ、頑張れよと心の中で声をかけずにおられません。

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